出産費用って何?医療保険で給付金がもらえる場合・もらえない場合

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何かとお金のかかるイメージがある出産ですが、実際どれほどの費用が必要になり、社会保険や民間の医療保険からの給付金は、どれほどもらえるのでしょうか。

今回は妊娠・出産にまつわるお金について考えてみましょう。

 

1.妊娠・出産で出ていくお金・もらえるお金

妊娠・出産にはどれだけのお金がかかるのでしょうか。また、どのような補助や手続きがあるのでしょうか。以下、項目ごとに確認していきましょう。

1-1.妊婦検診費用

<出ていくお金>

  • 1度の検診で3,000円〜10,000円程度の費用がかかります。(病院によって費用に開きあり)
  •   また厚生労働省のHPでは妊婦健診の回数を14回と例示しています。

  • 妊娠は病気ではないので、妊婦検診にかかる費用は、健康保険適用対象外となり、全額自己負担

<もらえるお金>

  • 検診費用数回〜14回分の補助券がお住まいの市区町村より交付される。(金額などは自治体による)
  • なお、補助券の交付は市区町村から母子手帳を交付されてからとなります。

1-2.出産費用

<出ていくお金>

  • 全国の平均的な出産費用は416,727円(平成24年度)(※)
  • 正常分娩であれば全額自己負担

(※出典:厚生労働省 第78回社会保障審議会医療保険部会資料「出産育児一時金の見直しについて」
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000050441.pdf

<もらえるお金>

  • 健康保険の給付として出産育児一時金が1児につき一律42万円
  • ただし、産科医療補償制度に加入していない医療機関等で出産する場合は、平成27年1月1日以降の出産で40.4万円(※)

(※出典:厚生労働省ホームページ「出産育児一時金の支給額・支払方法について」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000075020.pdf)

また、正常分娩ではなく、早産や帝王切開などの場合は、健康保険の対象となるので、基本的には自己負担3割で済みます。

1-3.出産後も会社員を継続する場合にもらえるお金

出産後も会社員を継続する場合は、以下の金額の出産手当金が給付されます。

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(※支給開始日以前の期間が12ヶ月に満たない場合は、「支給開始日の属する月以前の継続した各月の標準報酬月額の平均額」と「28万円(当該年度の前年度9月30日における全被保険者の同月の標準報酬月額を平均した額)」を比べて少ない方の額を使用して計算します(平成28年4月以降))

勤務先の健康保険に加入していて「出産休暇」を申請して出産、産前、産後の98日間給料がもらえない人が対象となります。国民健康保険加入者はもらえないので注意が必要です。

また、育児休業給付金についても以下のように支給されます。

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雇用保険(共済保険)に加入して「育児休業」を取った後も働き続ける人が対象。休業2年前に通算1年以上勤務しているのが条件となります。 

1-4.確定申告時の医療費控除

また、1年間の医療費(健診費・出産費のほかにもかかった医療費など)の合計が10万円(所得が200万円以下なら、所得の5%)を超えた場合、確定申告の医療費控除で税金が戻ってきます。出産にまつわる領収書はまとめて保管しておくようにしましょう。

2.民間の医療保険の給付金はもらえない?!

民間の医療保険に加入している場合、出産のために入院したとしても、出産は病気やケガではないので、医療保険から入院給付金や出産給付金は支給されません。

しかし、早産や帝王切開などのリスクを伴う出産の場合は、給付金が支給されます。こちらについて詳しくは、ご自分の保険契約時の契約概要をご確認ください。

帝王切開の件数については多く、分娩件数に対する帝王切開の割合は約19.2%(※)となっています。

(※出典:厚生労働省ホームページ「平成23年 医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/11/dl/1-3.pdf

3.医療保険に加入できない場合(出産関連)

保険の種類にもよりますが、妊娠中は、医療保険に加入できない期間があります。一般的に、妊娠8ヶ月(28週)以上の方は加入できません。また、それ以前であっても、保険会社による妊娠の状態や健康状態の診査結果によっては加入できない場合があります。

また、一度帝王切開を経験すると、その後医療保険に加入できない場合もあります。加入できた場合でも、子宮に関する病気について1年以上は保障されない、不担保期間などの条件つきになることがあります。

4.まとめ

今回は、妊娠・出産にまつわる費用や医療保険の給付金の種類やその金額についてご説明しました。出て行くお金も多いですが、きちんと給付金を請求できるよう、知識を身につけておきましょう。

過去に何の病気も経験したことのない健康体であっても、妊娠、出産を経験すると民間の医療保険に入れなくなる可能性があります。心身ともに余裕のない出産時に、お金の心配をしなくてもいいように、医療保険の加入は早めに検討されることをおすすめします。

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