「がんを経験された方でも入れる保険」について知っておきたいこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

生命保険、医療保険、がん保険は契約期間中保険料を支払い続けるものの、手元にあるのは紙1枚の保険証券のため、ご自身ががんや病気になった時以外、保険のありがたみを感じる方は少ないかもしれません。一度でも大病をされた方、特に再発する可能性のあるがんにかかられた方は、再びがんになった時の保障はどうなるのか気になるところでしょう。今回は過去にがんを経験された方が、保険の加入を検討する際に知っておきたいことを、生命保険の仕組みから見ていきたいと思います。

1.持病や既往症があると生命保険に入れないワケ

これまで一度がんになると、生命保険に加入できなくなると言われてきましたが、がんを経験された方のための保険が各保険会社から発売され、注目されるようになりました。

持病や既往症がある人の加入は断られるケースが多く、過去にがんになると加入できない保険が一般的でした。なぜならば、それは保険の仕組みによるためです。保険は、いざという時に保険金・給付金として受け取ることができます。保険契約者が支払う保険料を保険会社が集めて、被保険者に万一があった際に支払う仕組みです。つまり加入者同士が少額の保険料を出し合って、いざという時に大きな保障を受け取るために、お互いに助け合うようになっています。

こうした保険の仕組みの中で、病気になる被保険者が多く、保険会社が保険金や給付金を支払うことが多くなると、保険会社の財務状況が悪くなってしまいます。そうなると保険会社は保険料を値上げして、被保険者の万一の時に備えなくてはなりません。保険に加入する際に必要な健康状態の告知は、加入者の保険料が高くならないよう、加入者のリスクを軽減するためでもあります。このような性質から、持病や既往症がある人の保険への加入は断られるケースが多かったのです。

2.がんを経験された方でも入れる保険の仕組みとは?

1.で述べたように、保険の仕組みから考えると、一度でも病気になったら保険に入れない可能性が高いのに、なぜがんになった人でも保険に入れるのか、不思議に思われる方もいらっしゃると思います。

なぜ加入できるのでしょうか?それは、保険加入時に必要な健康状態について告知する方法が、一般の保険と異なるためです。この告知する方法は、大きく「限定告知型」と「無選択型保険」の、二つのパターンがあります。ここでは、この二つの仕組みについて見ていきましょう。

2-1.限定告知型

限定告知型とは、告知する内容を簡素化し、健康状態に不安がある方が入りやすくなるようにした保険です。例えば「過去5年以内にがん(悪性新生物)の診断・治療を受けていない」「過去2年以内に健康診断や人間ドックで異常を指摘されていない」など、保険会社によって異なりますが、質問の項目数は一般の保険の告知書と比べてとても少ないのが特徴です。一般の保険に比べると、健康上のリスクが高い方向けの保険のため、保険料はやや割高で保障条件もやや限定的になります。

2-2.無選択型保険

「無選択」という名の通り、このタイプの保険に加入する際は、健康状態について告知する必要がありません。健康状態について告知しなくていいので、どんな方でもご加入いただけるのが最大の特徴です。しかし、一般の保険に比べると、上述の「2-1.限定告知型」の保険以上に、健康上のリスクが高い方向けの商品のため、保険料は割高で、保障条件も限定的になります。

3.がんを経験された方でも入れる生命保険のメリットとデメリット

生命保険への加入を左右する「健康状態の告知」のハードルが下がって、がんになっても生命保険に入れるとなると、良いことづくしのように聞こえるかもしれません。ここでは、2.でお話しした、がんを経験された方でも加入できる生命保険のメリットとデメリットについて、改めておさらいします。

3-1.メリット

  • 簡単な告知で加入できる可能性がある
  • 再発や、症状の悪化による入院や手術でも保障される可能性がある

3-2.デメリット

  • 保険料が割高になる
  • 一定期間、支払われる保険金・給付金が減らされる
  • 健康状態によっては入れない可能性もある

4.まとめ

今日はがんを経験された方でも入れる保険について、知っておきたいことを中心に見てきましたがいかがでしたでしょうか?がんを経験された方でも入れる生命保険は、保障を持てる安心がある一方、保険料が割高になったり、また一定期間は保障がなかったり、もしくは給付金が減らされることもあります。

がんを経験された方が保険に加入する際は、保険料に対しての保障の大きさ、そして治療費を踏まえ、貯蓄とのバランスを合わせて考えてみると良いかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る