【介護保険】認知症でも介護保険が利用できる?

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認知症に関するニュースは毎日のように耳にしますし、身近に認知症の家族を介護している人も少なくないのではないでしょうか。将来の不安に備えて、認知症の介護について知っておきたいものです。今回は認知症と介護保険について紹介します。

 

認知症とは?

認知症とは、生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態をいいます。主な症状は、直前のことが思い出せなくなるといった記憶障害、季節や時間、今いる場所などがわからなくなる見当識障害、考えるスピードが遅くなったり同時に2つ以上のことができなくなったりする理解力、判断力の衰えなどがあります。症状が進むと、睡眠障害や、徘徊、暴力、妄想など。末期になると身体機能も衰えて、一人では歩行や食事をとるのが困難になり、寝たきりになる場合もあります。

症状が進むと、睡眠障害や、徘徊、暴力、妄想など。末期になると身体機能も衰えて、一人では歩行や食事をとるのが困難になり、寝たきりになる場合もあります。

認知症の症状があっても、初期の段階なら家族だけで対応することもできます。しかし、症状が進むにしたがって公的介護保険の介護サービスを受ける必要が高まります。

介護サービスを利用するには、要介護認定を受けます。要介護認定のための聞き取り調査項目には、金銭の管理、電話の利用、日常の意思決定、記憶・理解など、認知症に関する項目が含まれています。調査の結果とかかりつけ医の意見書をもとに、自立、要支援1・2、要介護1~5のいずれかに認定され、さらに要介護と認定されると介護サービスを利用することができます。

認知症の人が受けられるサービスは?

介護サービスには、在宅サービス、施設サービス、地域密着型サービスがあります。

■在宅サービス
認知症でも症状が軽い人向けのサービスです。訪問介護を利用して日常生活を続けることができます。家族が留守の間は、デイサービスセンターに通って、食事や入浴、リクリエーションをして過ごすことができます。介護する家族が病気や旅行で介護ができない場合は、福祉施設に短期間入所するショートステイも利用できます。

■特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
認知書の症状が進むと在宅での介護は難しくなるため、施設への入所を考える必要が出てきます。介護保険の施設サービスのうち、認知症の人を対象にしているのは、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)ですが、入所できる人は要介護3以上に限られます。また、入所希望者が多くなかなか受け入れてもらえないのが実情です。

■介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームという選択肢もあります。介護付き有料老人ホームは、施設内に介護スタッフが常駐していて、24時間、365日介護が受けられます。介護保険の自己負担額に加えて食事代や居住費がかかるほか、数百万円から数千万円の入居一時金が必要な施設も少なくありません。

■地域密着型サービス
その市町村に住んでいる人を対象とした介護サービスです。認知症の人が利用できるものとしては、小規模多機能型居宅介護があります。施設への通所を中心に本人や家族の必要に応じて施設に泊まったり、自宅で訪問介護を受けられるサービスです。

このほかに、グループホームというものもあります。認知症の人5~9人が介護スタッフとともに共同生活をする施設です。入所している認知症の人も、できる範囲で食事の支度などの家事を分担し、スタッフとともに買い物や散歩、趣味などを楽しむことができます。

認知症介護は、早期発見と適切なケアが大切

まとめると、

  • 認知症の人も、要介護と認定されれば介護サービスを利用できる
  • 訪問介護や小規模多機能型居宅介護を利用して在宅で介護を受けることができる
  • 特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、グループホームなどに入居すれば、専門スタッフの介護が受けられる

認知症は早期に発見し、適切なケアをすれば、進行を遅らせることができるといわれています。家族の言葉や行動に変化があったら、早めにお医者さんに診断してもらうことが大切です。万一の時でも、さまざまな施設があり、介護サービスも利用できるので、症状の段階に応じて検討しましょう。

<参考>
厚生労働省「認知症の症状--中核症状と行動・心理症状」
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/dementia/a02.html
厚生労働省「みんなのメンタルヘルス総合サイト」
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html 

xiangtao / PIXTA(ピクスタ)

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