【選び方】医療保険の「見直し」って必要?

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一般的に保険商品は、新しいタイプの保険が登場したり、医療の進歩によって保障内容が変わったりと変化があるもの。そのため加入している保険やライフスタイルによって、医療保険を定期的に見直すことは必要です。医療保険の基本的な仕組みを押さえて、見直すポイントやタイミングは何か、見直すとしたらどのようにしたらよいかを見てみましょう。

医療保険を見直す目的は2つ

医療保険は、病気やケガで入院したとき、「入院1日あたりいくら」という形で入院給付金が受け取れます。また、手術をした場合は手術にもよりますが、手術給付金を受け取ることができます。また、商品によっては通院給付金や先進医療保障などの特約をつけることができる、というのが基本の形です。

基本の保障は昔も今も変わっていませんが、古い保険と新しい保険ではやはり異なる部分があり、加入している保険を見直すことで、保障を厚くすることができます。一方、現在の保障が多すぎるのであれば、保障をスリム化することで保険料を減らすこともできます。

医療保険を見直すときは、下記のどちらにしたいかで決めるようにしましょう。
・今より保障を手厚くしたい
・今より保障をスリム化したい

医療保険を見直すタイミングも2つ

医療保険を見直すタイミングは大きく分けて2つあります。

・医療保険を何年も見直ししていないとき
・ライフスタイルに変化があったとき

ここ10年ぐらい、保険業界では保障内容や保険料で競争が激しくなっています。何年も見直しをしていない保険は、新しい保険と比べてみるとよいでしょう。また、結婚や出産などライフスタイルに変化があった場合にも見直しをしましょう。結婚や出産で家族が増えて保障額が足りなくなっている状況はもちろんです。また、子どもが独立して保障額が少なくてもよいと考えるのであれば保障額を変更したり、老後に備えて保障内容を見直したりすることも必要でしょう。

医療保険を見直すときのポイント

医療保険を見直すポイントには次のようなものがあります。

(1)入院何日目から給付金が支払われるか
最近は「日帰り型」(入院日と退院日が同じでも1日分の入院給付金が受け取れる)や「1泊2日型」が主流です。しかし、10年以上前に加入した保険だと、「5日以上の入院で5日目から」「5日以上の入院で1日目から」「8日以上の病気入院で1日目から、5日以上のケガでの入院で1日目から」といったものもあります。

たとえば、「5日以上の入院で1日目から」の場合、4日で退院したら入院給付金はまったく受け取れないことになります。そのため、今加入している保険がこのタイプだったら、日帰り型や1泊2日型の保険に入り直すことを検討してもよいでしょう。

ただ、4日くらいの入院ですと手元のお金や、預貯金で費用をまかなえるケースも多いでしょう。入院給付金は「長期の入院で医療費やその他の費用がかさんだときに備えるもの」と考えるなら、日帰り型や1泊2日型に入り直すことはないかもしれません。

(2)定期型か終身型か
定期型は、5年あるいは10年など保障が継続する期間が限られていて、期間が終わったときは健康状態にかかわらず更新できるのが一般的です。

ただし更新すると、年齢が上がっている分、保険料がアップするのが通常です。終身型は一生涯保障が続き、保険料も加入したときのまま変わりません。同じ年齢で加入するなら定期型のほうが加入時の保険料は安いのですが、更新のたびにアップすることを考えて終身型に入り直すという選択もあるかもしれません。

(3)どんな特約がついているか
医療保険には
・通院特約
・先進医療特約
・傷害特約
・特定損傷特約
・女性疾病入院特約
・生活習慣病(成人病)特約
・がん入院特約
・特定(三大)疾病特約
・死亡特約
などさまざまな特約がつけられることが一般的です。

特約をつけて契約している場合、現在は不要と判断できる特約を外すことによって保険料が下がる可能性があります。逆に、これから必要だと思う特約が今の保険についていなければ、あとから付加できるかどうかは、保険会社に問い合わせてみましょう。

(4)入院日額の合計額
入院1日当たりの金額は多い方が安心ですが、その分保険料は多く払うことになります。入院しても公的保険によって、自己負担額は原則としてかかった医療費の3割(70歳未満の場合)です。また1か月の自己負担額が高額になっても、一定額を超えた分は公的保険の「高額療養費制度」によってあとから払い戻しが受けられることもあります。

したがって、入院給付金は1日あたり5千円から1万円を目安に加入するのが一般的と言われています。現在加入している保険の給付金額がこれ以上だった場合、給付される金額を下げることで保険料を抑えることができます。

また、医療保険に複数加入していたり、他の保険に医療の特約がついていたりして、合計すると入院日額が1万円を超えるといった場合は、いずれかを見直しすることで保険料の負担を抑えることができるはずです。

医療保険を見直すときの注意点

このように、医療保険の見直しには、保障を厚くする見直しと、保障をスリムにする見直しがあります。どちらの場合も、まず現在加入している保険で見直しが可能かどうかを、保険会社に問い合わせて確認しましょう。現在の保険で保障を厚くするのが難しければ、上乗せで別の保険に加入することが考えられます。保険の見直しや上乗せでも対応できないということであれば、別の保険への新規加入が選択肢となります。

新規加入の場合は年齢が上がっているぶん、それまでより保険料が高くなる可能性がある点に注意が必要です。また、新規加入するなら、新しい保険の保障が始まってから現在の保険を解約しましょう。先に解約してしまうと、保障の無い期間が生じたり、健康状態などの理由で新規加入ができない可能性もあるからです。

まとめると、
・医療保険には保障を厚くする見直しと、スリムにする見直しがある
・医療保険の見直しタイミングは、長年見直していないときと、ライフスタイルが変わったとき
・医療保険の見直しポイントは、入院何日目から給付金が受け取れるか、定期型か終身型か、どんな特約が付いているか、1日あたりの入院給付金の合計額など

・見直すときは今の保険をベースに行う。それができないときは、上乗せや新規加入を考える
・新規加入するときは、新しい保険の保障がスタートしてから今までの保険を解約する

医療保険に加入していても、保障内容がよくわかっていないという人も多いようです。
一度、保険証券などで保障内容をチェックすることをおすすめします。

naka / PIXTA(ピクスタ)

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